NISA拡充、5年間で56兆円に倍増 「双方とも恒久化」と岸田首相

Reuters

発行済 2022年11月25日 18:13

[東京 25日 ロイター] - 政府は25日、少額投資非課税制度(NISA)の総口座数を5年間で3400万とし、投資額も56兆円に、それぞれ倍増させることなどを柱とする「資産所得倍増プラン」をまとめた。新しい資本主義実現会議の分科会で、岸田文雄首相は「目標達成に向け一般NISA、積み立て双方を恒久化する」と表明した。

家計金融資産の多くは現預金に分類され、 年金・保険などを通じた間接保有を含めても、株式や投資信託、債券への投資は244兆円(約2000万人)にとどまるとされる。NISA拡充で2000兆円に上る家計金融資産を投資につなげ、「成長と資産所得の好循環」を実現させたい考え。

新たなプランでは、5年間でNISAの総口座数を現在の1700万から倍増させ、28兆円の投資額も2倍にする。その後、家計による投資額(株式・投資信託・債券等の合計残高)の倍増を目指すとしている。