ECB今月0.5%利上げ、来年は制約的領域も=アイルランド中銀

Reuters

発行済 2022年12月05日 20:29

[ダブリン 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中央銀行総裁は5日、今月の理事会で50ベーシスポイント(bp)利上げをするとの公算を示し、政策金利が来年「制約的領域」に到達する必要があるかもしれないと述べた。

ECBは連続で75bp利上げを実施したが、ユーロ圏のインフレ鈍化などを受けて、利上げ幅を50bpに縮小すべきとの意見も出ている。

マクルーフ総裁はシンクタンクで講演し、「インフレ率を2%の目標に戻す道を歩み続けるため、12月会合では最低限50bpの利上げが必要だと考えている」と述べた。

その上で講演後に記者団に対し、理事会は50bp利上げで合意するだろうと語った。

ビルロワドガロー仏中銀総裁も4日、今月の理事会で政策金利を50bp引き上げるべきとの見解を示していた。

マクルーフ総裁は、来年の金利調整を巡り「政策金利が一定期間、制約的な領域に入ることも想定に入れておかなくてはならない。不透明感が強い中で、政策金利の最終到達水準を語るのは時期尚早だ」と述べた。