YCC運用見直し、緩和正常化の観点での決定ではない=日銀総裁

Reuters

発行済 2023年01月30日 17:07

[東京 30日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は30日の衆議院予算委員会で、昨年12月に決めたイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の運用見直しについて、市場機能の改善を図り、金融緩和の持続性を高めるために実施したものだと説明。「金融緩和を正常化していく観点から行ったものではない」と強調した。

階猛委員(立憲民主党・無所属)の質問に答えた。

12月の金融政策決定会合で日銀は長期金利の変動幅拡大を決定。同時に月間の国債買い入れ額を増額した。変動幅拡大の要因となったイールドカーブの歪みはその後も解消していないが「運用の見直しからさほど時間が経っておらず、一連の措置が市場機能に及ぼす影響を評価するにはなお時間を要する」と述べた。