インド予算案、資本支出を大幅増額 財政赤字削減し規律維持

Reuters

発行済 2023年02月01日 17:42

更新済 2023年02月01日 18:00

[ニューデリー 1日 ロイター] - インド政府は1日、来年度(2023年4月─24年3月)予算案を発表した。資本支出を大幅に増額する一方で、財政赤字を削減する。財政規律を維持しながら雇用創出を目指す。

シタラマン財務相は議会で「民間投資が再び拡大しつつある」とし「投資と雇用創出の好循環の強化」が必要と表明した。

資本支出予算は33%増の10兆ルピー(1223億ドル)。3年連続で大幅な増額となった。

歳出総額は7.4%増の45兆ルピー。

同相は来年度の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.9%とすることを目指すと表明。今年度の6.4%から縮小することになる。ロイター調査では6%と見込まれていた。

財政赤字は新型コロナウイルスの流行で経済活動がストップした20/21年度にGDP比9.5%まで拡大した。その後は縮小したが、25/26年度までに4.5%とする中期目標を大きく上回っている。

市場からの借り入れは、グロスで15兆4300億ルピー(1890億ドル)、ネットで11兆8000億ルピーとなる見通し。

純税収は11.4%増の23兆3000億ルピーを見込む。