中国は回復途上、マクロ政策の尚早な引き締めは禁物=IMF

Reuters

発行済 2023年02月03日 19:54

[北京 3日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の中国審査団は3日、中国経済は新型コロナウイルス禍から回復しつつあるが、まだ万全な状態ではなく、マクロ経済政策の拙速な引き締めは避けるべきと指摘した。

この日、中国経済の年次報告書を発表したIMF審査団はオンライン会見で「中国は主要な構造改革を再び加速させ、潜在成長力を引き上げるべきだ」と述べた。

報告書は、中国のパンデミックへの初期対応を評価したが、2022年に経済成長を著しく減速させた要因に適切に対処しなければ、今年の経済を阻害する可能性があると指摘。不動産部門の低迷、人口減少、生産性の伸び鈍化、新型コロナウイルスの新たな変異株の出現の可能性を巡る不確実性などを懸念要因として挙げた。

IMFが1月31日に発表した経済予測によると、今年の中国の成長率は5.2%と、22年の3%から加速する見通し。