米金利先物、金利5%超え予想 雇用統計後 利下げ予想時期後ずれ

Reuters

発行済 2023年02月04日 00:10

更新済 2023年02月04日 07:36

[3日 ロイター] - 3日発表された1月の米雇用統計が予想以上に堅調な内容となったことを受け、米金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が少なくともあと2回の利上げを実施し、金利を遅くとも6月までに5─5.25%の水準まで引き上げるという見方が強まった。

1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は51万7000人増と市場予想を上回り、失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準となった。

FRBは1月31─2月1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.50─4.75%とした。「継続的な」利上げが適切と改めて表明しつつも、インフレ対応で峠を越えたとの認識を示したことで、金融市場では3月にあと1回の利上げが実施された後、利上げ停止になるという観測が高まっていた。

金利先物市場では雇用統計を受け、5月の追加利上げを予想する動きが広がった。

また、市場が織り込む利下げ予想時期も従来の9月から11月に後ずれした。