英中銀ディングラ委員「金利据え置きが賢明」、過度な引き締めにリスク

Reuters

発行済 2023年03月08日 19:50

更新済 2023年03月08日 22:36

[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のディングラ委員は8日、これまでの利上げの効果がまだ経済に浸透していないとして、金利を据え置くことが賢明との見解を示した。シンクタンクでの講演で述べた。

先月のMPCで利上げに反対したディングラ委員は、金利を引き上げ過ぎることで経済に不必要に打撃を与える恐れがあるとの立場を維持した。

講演原稿で「外部からの物価上昇圧力が緩和される兆候が増える中、政策は現状を維持し、物価変動の進展に対応する用意を整えておくことが賢明な戦略だと考える」と説明した。

「これにより過剰な引き締めを回避し、経済を中期的に2%のインフレ目標(と合致する状態)に戻し維持することができる」との考えを示した。