中国翌日物レポ金利が2年ぶり高水準、流動性にストレスの兆候

Reuters

発行済 2023年03月21日 15:57

更新済 2023年03月21日 19:09

[上海 21日 ロイター] - 中国の銀行間市場で21日、翌日物レポ金利が2年ぶりの高水準に上昇し、流動性の状況にストレスの兆候が示された。

月末、四半期末を前に資金需要が高まった。中国人民銀行(中央銀行)は17日、銀行の預金準備率を25ベーシスポイント(bp)引き下げると発表したが、実施日は27日となっている。

午前の取引で翌日物レポ金利の加重平均は2.4505%と、2021年2月以来の高水準を記録。0803GMT(日本時間午後5時03分)時点では2.4290%となっている。

7日物は約4ベーシスポイント(bp)上昇し、2.2271%。

ただ市場関係者は、預金準備率引き下げが間もなく実施されるため、こうしたタイトな状態が長引くことはないとみている。

中信証券のチーフエコノミスト、ミン・ミン氏は、金融緩和策の実施で資金繰りの逼迫は直に緩和されるだろうと語った。