米金融システムは「強固」、FRB副議長ら証言へ 監督見直しも

Reuters

発行済 2023年03月28日 02:00

更新済 2023年03月28日 08:18

[ワシントン 27日 ロイター] - 米銀行規制当局者は28日、最近の銀行破綻後も金融システムは全体として強固な基盤を保っているものの、将来の破綻を防ぐために政策を包括的に見直すと議会で証言する。

27日公表された準備原稿で、連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融監督担当)は、銀行システムは「強固で耐性」があり、預金も安全だと指摘。グルーエンバーグ連邦預金保険公社(FDIC)総裁は、米金融システムの状態は堅固であり、ほとんどの銀行で預金者の資金は大きく流出していないと述べる。

一方で、両者とも、今月破綻したシリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクのような銀行に対する監督方法について、包括的な見直しを進めていることも明らかにする。

米東部夏時間28日午前10時(日本時間同日午後11時)に開催される上院銀行委員会の銀行監督に関する公聴会で証言する予定だ。

2人はまた、比較的大規模な地方銀行に対する要件の強化など、新たな銀行規則を作成中であることを示す。