英国、資産運用会社のサステナビリティー情報開示要件を緩和へ

Reuters

発行済 2023年03月30日 16:42

[ロンドン 29日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は29日、資産運用会社に対する新たなサステナビリティー情報開示要件(SDR)の導入を延期すると発表した。

多くのファンドがサステナブル・ラベルの対象外となる事態を防ぐため、要件を緩和することも明らかにした。

新たなSDRは、環境に配慮しているように装う「グリーンウォッシュ」を防ぐことが狙い。

FCAは昨年10月、サステナブル投資商品の分類とラベルに関する意見公募を行い、2023年第2・四半期末までに最終的なルールを導入すると発表していた。

意見公募では240件の回答が寄せられ、提案された制度に対する「幅広い支持」が示されたという。

FCAは「大きな反響を考慮し、今年第3・四半期に政策声明を発表する方針だ。提案した発効日もこれに応じて調整する」とし、新ルールの施行を巡る「実務上の課題」を考慮すると表明した。