中国4月新築住宅価格、前月比0.4%上昇 需要低迷で伸び鈍化

Reuters

発行済 2023年05月17日 11:00

更新済 2023年05月17日 14:55

[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表したデータを基にロイターが算出した4月の新築住宅価格は前月比0.4%上昇した。政府の支援策を受けて4カ月連続の上昇となったが、伸びは3月の0.5%から鈍化した。

エコノミストの間では、経済再開後に顕在化した累積需要が鈍化しているとの懸念が浮上。回復基調を維持するには追加の政策支援が必要かもしれないとの指摘が出ている。

前年比では0.2%下落し、12カ月連続のマイナスとなった。3月は0.8%下落していた。

不動産会社センタラインのアナリストは、市場のファンダメンタルズは変わっておらず、第1・四半期に累積需要が顕在化して価格が上昇した後は住宅購入が手控えられつつあると指摘。

4月は前月比で住宅価格が上昇した都市が減り、2級・3級都市でも価格上昇ペースが鈍化した。