米下院の債務上限停止案可決、市場は控えめながら歓迎

Reuters

発行済 2023年06月01日 13:22

[31日 ロイター] - 米下院が31日に債務上限停止法案を可決し、デフォルト(債務不履行)回避に向け前進したことを市場は控えめながらも歓迎している。焦点は上院での採決、そして金融政策に移っている。

アジアの株式市場は可決後もそれまでの上げ幅を維持。米S&P総合500種指数先物は小幅なマイナスから横ばいに戻し、米国債利回りは小幅に上昇した。

下院は法案を314対117の賛成多数で可決。上院は政府の資金繰りが行き詰まるとされる6月5日の期限までにバイデン大統領に法案を送付できるよう可決する必要がある。

ナショナルオーストラリア銀行(NAB)の為替戦略責任者、レイ・アトリル氏は「圧倒的過半数での可決で超党派の支持が十分にあることが示されたため、上院でも(可決が確定している)形式的な投票になることは疑いようがない」と述べた。