ECB、一段の引き締め必要 インフレ率高すぎる=ラガルド総裁

Reuters

発行済 2023年06月01日 19:15

更新済 2023年06月01日 20:18

[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は1日、ユーロ圏のインフレ率は依然として高すぎると指摘し、これまでの利上げの効果が出ていることを示す材料が増えていても一段の引き締めが必要との見解を示した。

講演で「現在インフレ率は高すぎ、あまりにも長く高止まりしそうだ。われわれはインフレ率を2%の中期目標までタイミングよく引き下げる決意だ」と表明した。

「そのためこれまでで最も速いペースで利上げを実施した」とし、金利を十分に制限的な水準にするためにやるべきことがまだあると明確にしてきたと語った。

ECBは昨年7月から合計375ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、6月の追加利上げを示唆している。

ラガルド氏は、一連の利上げがすでに銀行金利を「強力に」押し上げており、さらに相当の引き締めが見込まれるが、ECBは政策の伝達がどれほど強くなるのか確信がないとした。「したがってインフレ率が適切に目標に回帰しそうだと確信できるまで、利上げサイクルを継続する必要がある」と述べた。