緩和の出口局面でETFの保有続けることも選択肢=植田日銀総裁

Reuters

発行済 2023年06月09日 11:59

[東京 9日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は9日、衆院財務金融委員会で、金融緩和の出口戦略に向かう局面で上場投資信託(ETF)を持ち続けることも「1つの選択肢だと考えている」と述べた。前原誠司委員(国民民主党・無所属クラブ)の質問に答えた。

植田総裁は、出口が近づいてきたときに「(ETFを)どういう方法で処分してくのか、しないのかはきちんと政策委員会で議論した上で公表していきたい」と話した。

日銀の保有ETFは3月末時点で37兆1160億円、時価は53兆1517億円で16兆0356億円の評価益がある。2023年3月期決算では保有ETFからの分配金が1兆1044億円に上った。