[ニューデリー 12日 ロイター] - インド当局が12日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6.83%上昇した。伸び率はロイターがまとめた45人のエコノミスト予想の7%を下回った。
7月は7.44%と、1年3カ月ぶりの高水準となっていた。
8月は食品価格の上昇率が縮小した影響で全体も鈍化したものの、インド準備銀行(RBI、中央銀行)のインフレ目標範囲(2―6%)の上限を2カ月連続で上回った。
全体の半分近くを占める食品の価格は9.94%上昇。7月は11.51%上昇していた。
8月の野菜価格上昇率は26.14%と、7月の37.34%から鈍化。
8月の穀物価格上昇率も11.85%と、7月の13.04%を下回った。
天候不順が野菜や牛乳、穀物の生産に打撃を与えており、食品価格高騰は政策決定者にとって昨年来の深刻な懸念事項となっている。
モンスーン時期の降雨不足や貯水水準の低下、原油価格の上昇は食品価格の上振れ圧力となる可能性が高く、インフレ率は今後数カ月間高止まりすると予想されている。