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欧州市場サマリー(15日)

発行済 2023-09-16 03:18
更新済 2023-09-16 03:28

[15日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。中国の経済指標が市場予想を上回ったことを受けて鉱業株が買われた。世界の中央銀行が金融引き締めの終了に近づいているとの観測も、投資家心理を支えた。

週間ベースではFTSE100種指数は3.12%高と、上昇率は1月6日に終わった週以来の大きさとなった。

15日は金属価格の値上がりを背景にFTSE350種貴金属株指数、鉱業株指数がそれぞれ3.48%、1.38%上昇した。

中国国家統計局が発表した8月の鉱工業生産と小売売上高の伸び率はそれぞれ前月から加速し、不安定な経済が部分的に安定化している兆候を示した。

一方、中型株で構成するFTSE250種指数は0.58%安。発電会社のドラックスが10.2%と急落したのが重しとなった。

ゲームメーカーのゲーム・ワークショップ・グループは10.6%と急上昇。四半期決算で税引き前利益が増えると予想したことが好感された。

英国債利回りの上昇を嫌気し、FTSE350種不動産株指数、不動産投資信託株指数はそれぞれ1.47%、1.66%下落した。

投資家は現在、米連邦準備理事会(FRB)とイングランド銀行(英中央銀行)がそれぞれ来週開催する金融政策決定会合に注目している。欧州中央銀行(ECB)は14日に政策金利の引き上げを決めたが、利上げ打ち止めの可能性を示唆した。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。資源株や自動車関連株が上昇した。予想を上回る中国の経済指標を受けて高級品銘柄も買われ、欧州中央銀行(ECB)が利上げ停止が近づいていると示唆したことも相場を押し上げた。週間ベースでも上昇した。

STOXX欧州600種指数はこの日、約5週間ぶりの高値で引けた。週間では1.60%上げた。

ラボバンクのシニアマクロストラテジスト、バス・ファン・ゲフェン氏は「ECBが利上げ打ち止めの可能性を示唆するとは予想されていなかった」と指摘した。

15日にSTOXX欧州600種資源株指数は1.25%、自動車・部品株指数は1.31%それぞれ上げた。

STOXX欧州高級品株10種指数は1.63%上昇した。

中国の8月の鉱工業生産と小売売上高の伸びが加速したとの発表を背景に、フランスの高級ブランド「グッチ」を抱えるケリングは1.8%、同業LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は2.5%それぞれ上げた。

一方、スウェーデンのファストファッション大手H&Mは7.4%下落した。第3・四半期(6─8月)決算の売上高(現地通貨建て)が前年同期比でほぼ横ばいだったことが嫌気された。

来週は米連邦準備理事会(FRB)とイングランド銀行(英中央銀行)それぞれの金融政策を決める会合が注目されている。

<ユーロ圏債券> 独連邦債利回りが上昇し、金利見通しに敏感な2年債利回りは一時、6週間ぶりの高水準を付けた。前日の欧州中央銀行(ECB)の利上げを受け、独2年債利回りの週間ベースの上昇率は6月中旬以降で最大となる見通し。

独2年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の3.21%。一時は3.214%と6週間ぶりの高水準を付けた。週初からの上昇幅は14bpとなる。

独10年債利回りは8bp上昇の2.671%。前日は6bp低下したものの、週初からの上昇幅は7bpになる見通し。

ECBは14日の理事会で0.25%ポイントの利上げを決定し、中銀預金金利は4.00%と、1999年の単一通貨ユーロ導入以降で最高水準となった。ただ利上げ打ち止めの可能性を示唆したことで、同日の取引で国債利回りは低下した。

この日は、ラガルドECB総裁が記者会見で「われわれは利下げを決定、議論したわけでなく、言及すらしていない」とし、「データ次第で、水準と度合いが重要だ」と述べ、2024年前半に利下げが開始されるとの市場の一部で出ている見方をけん制。ECB理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁も、ECBは必要であれば依然として利上げが可能だとし、来年春に利下げが始まるとの一部の市場関係者の見方を否定した。

短期金融市場では、年末までにあと1回の0.25%ポイントの利上げが実施される確率が約30%と、前日の約20%から上昇している。

ただアナリストの間では、ECBの利上げサイクルは終了し、長期間にわたり金利は現行水準に維持されるとの見方が大勢。ドイツ銀行のアナリストは12カ月間の休止を予想している。ただ、リスクもあると指摘。「利下げがあまりにも急速に市場で織り込まれれば、ECBは対応せざるを得なくなる。政策スタンスが意味するところを強調するために、口先介入を始めるだろう」との見方を示した。

イタリア10年債利回りは11bp上昇の4.461%。前日は11bp低下していた。

独伊10年債利回り格差は178bp。13日には179.5bpと、約3カ月ぶりの水準に拡大していた。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0671 1.0662

ドル/円 147.83 147.75

ユーロ/円 157.78 157.56

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 461.93 +1.07 +0.23 460.86

FTSEユーロファースト300種 1828.61 +4.67 +0.26 1823.94

ユーロSTOXX50種 4295.05 +15.30 +0.36 4279.75

FTSE100種 7711.38 +38.30 +0.50 7673.08

クセトラDAX 15893.53 +88.24 +0.56 15805.29

CAC40種 7378.82 +70.15 +0.96 7308.67

<金現物> 午後 コード

値決め 1901.75

<金利・債券>

米東部時間13時46分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 96.07 +0.02 96.05

独連邦債2年物 105.00 -0.11 105.11

独連邦債5年物 116.25 -0.39 116.64

独連邦債10年物 130.31 -0.92 131.23

独連邦債30年物 127.58 -2.58 130.16

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 3.213 +0.050 3.166

独連邦債5年物 2.687 +0.077 2.614

独連邦債10年物 2.670 +0.088 2.584

独連邦債30年物 2.811 +0.098 2.719

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