ドイツ経済、第3四半期はマイナス成長の見通し=連銀月報

Reuters

発行済 2023年09月19日 00:00

[フランクフルト 18日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は18日に発表した月報で、ドイツ経済は2023年第3・四半期に前期比で減少し、マイナス成長となる可能性が高いとの見通しを示した。ドイツの産業界が低迷しており、個人消費が経済の押し上げにほとんど寄与していないためだと言及した。

欧州最大の経済大国であるドイツは今年に入って一時的に景気後退に陥り、第2・四半期の国内総生産(GDP)は横ばいだった。第3・四半期に減った場合、4四半期連続でマイナス成長または横ばいとなる。

ドイツ連銀は「物価上昇のペースがいくらか鈍化し、賃金は力強く上昇し、労働市場が堅調であるにもかかわらず、家計は依然として支出を控えている」と指摘し、「消費者の支出抑制に加え、産業が一段と落ち込んでいることも経済の重しになっている」と説明した。