カナダ中銀副総裁、基調的な物価の高止まりを懸念

Reuters

発行済 2023年09月20日 08:53

Steve Scherer David Ljunggren

[オタワ 19日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のコジッキ副総裁は19日、基調的な物価上昇率が高止まりしている点に懸念を表明した。

この日発表された8月消費者物価指数(CPI)は、ガソリン価格上昇を背景に前年比上昇率が4.0%と、7月の3.3%から伸びが加速した。

コジッキ氏は、こうした総合CPIについては「過去数カ月で目にしてきた上下の振れはごくありふれた動きだ」と特段問題視しない姿勢を明らかにした。

一方で同氏は「基調的な物価上昇率はなお、2%の物価上昇率目標達成と整合的な水準を大幅に上回っている」と指摘した。

実際コアCPIの一つであるCPIトリム値は直近数カ月が3.5―4%で推移している。