[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は28日、中央銀行理事会改革案に対する元財務相ピーター・コステロ氏の批判は「間違っている」と述べ、反論した。
コステロ氏は国内紙オーストラリアンに寄稿し、6人の外部メンバーを含む独立した理事会の設置が提言されたオーストラリア準備銀行(中銀、RBA)の見直しについて、金融政策を弱体化させるリスクがあると指摘した。
イアン・マクファーレン元RBA総裁も最近、同様の批判を行っており、変更案は総裁の権威を弱めると述べている。コステロ、マクファーレン両氏は1996年にRBAのインフレ目標を正式に決定した。
チャーマーズ氏は、コステロ氏を尊敬しているが、理事会の規模は変わらないとして、RBA改革についての同氏の見解には同意できないと述べた。
「何らかの急進的な変更が提案されていると示唆するのは奇妙で間違っている。意思を決定する理事会には現在も6人の外部メンバーがおり、これからも6人の外部メンバーだ」と語った。