米ADP民間雇用、9月8.9万人増と予想下回る 2年半ぶりの小幅な伸び

Reuters

発行済 2023年10月04日 22:08

更新済 2023年10月05日 02:45

[ワシントン 4日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が4日発表した9月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は8万9000人の増加で、ロイターがまとめた予想の15万3000人を大きく下回り、2021年1月以来約2年半ぶりの小幅な伸びとなった。大企業での雇用削減が響いた。

8月分は17万7000人増から18万人増に上方改定された。

9月の転職者の賃金は前年同月比9%上昇。前月の9.7%上昇から伸びが鈍化した。

ADPのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は「今月は雇用の大幅な減少が見られる」と指摘。「さらに過去12カ月間で賃金が着実に鈍化している」とした。

大規模企業の雇用は8万3000人減少。一方、小規模企業は9万5000人、中規模企業は7万2000人それぞれ増加した。