日中首脳会談1年ぶり開催、岸田首相「今後の緊密な会談と意思疎通で一致」

Reuters

発行済 2023年11月17日 14:59

更新済 2023年11月17日 15:45

Kentaro Sugiyama

[17日 ロイター] - 米国訪問中の岸田文雄首相は16日(日本時間17日)、中国の習近平国家主席と会談後、記者団の取材に応じ、日中間の戦略的互恵関係の包括的推進を再確認し、今後も両国首脳同士で緊密な会談と意思疎通を図ることで一致したと語った。

日中首脳会談は昨年11月以来、約1年ぶり。現地時間夕方、約65分間にわたって行われた。岸田首相は「大局的な観点から率直かつ建設的なやりとりができた」と述べた。

岸田首相は、福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を巡り、中国が日本産食品の輸入を規制していることについて即時撤廃を強く求め、今後両国が建設的な態度で問題を解決する方法を見い出していくことを申し合わせた、と述べた。今後、専門家レベルで科学に立脚した議論を行っていくという。