豪インフレ率、鈍化には生産性の回復必要=当局者

Reuters

発行済 2024年02月13日 09:23

[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)経済部門トップのマリオン・コーラー氏はインフレ率について、鈍化しているものの依然として高すぎ、中銀目標に戻るには時間がかかると改めて指摘した。生産性が期待通りに回復するかどうかが鍵になるとした。

コーラー氏は13日の講演で、インフレ率が2─3%の範囲内に戻るのは2025年終盤、2.5%の中間値に達するのは26年になるとの見通しを示した。

その上で「これほど先の予測には、かなりの不確実性が伴う」と強調した。

「われわれの予測は抑制された経済成長により財とサービスの需給が均衡し、労働市場の状況が持続的な完全雇用と一致する水準付近まで緩和するという見方を反映している」と述べた。