ユーロ圏銀行、リスク環境の変化に対応を=ECB新銀行監督委員長

Reuters

発行済 2024年02月13日 09:52

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクラウディア・ブーフ新銀行監督委員長は12日、就任後初の講演で、ユーロ圏の銀行を取り巻くリスク環境が一変したため、業務のやり方を見直す必要が生じていると指摘した。

金利の急上昇や地政学的リスクの高まり、預金移動の加速、サイバー攻撃の増加、気候変動リスクといった要因全てが銀行業務の基本的性質を変えており、銀行側は十分な備えがない可能性があると語った。変化の多くが一時的ではなく、構造的なものとの見方も示した。

ECBによる記録的な利上げペースなど環境の変化はすでに企業の重荷となっており、資産の質が悪化し始めていることが明確に示されているとした。