昨年以上の賃上げモメンタム、日銀は遠くない将来に正常化=経団連会長

Reuters

発行済 2024年03月11日 16:16

更新済 2024年03月11日 17:28

Kentaro Sugiyama

[東京 11日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長は11日の定例会見で、今年の春季労使交渉(春闘)について「昨年以上の賃上げのモメンタムを感じる」と述べ、「日銀がそう遠くない将来に金融正常化にかじを切る可能性が高い」との見方を示した。その上で、各企業が金融正常化に向けて準備を進めているとの認識を示した。

十倉会長は、「賃金と物価の好循環」がスタートすることと、モデレートな物価上昇になることの2点を日銀は重視していると指摘。物価上昇については2%程度が実現できる見込みが高まってきている、賃上げの水準については「昨年以上になると期待している」と語った。