EXCLUSIVE-トランプ氏、在任中に対中情報戦を承認 習体制の悪評拡散狙い

Reuters

発行済 2024年03月15日 13:56

Joel Schectman Christopher Bing

[ワシントン 14日] - トランプ前米大統領が任期3年目に入った2019年に、中国交流サイト(SNS)を介した中央情報局(CIA)の情報戦に承認を与えていたことが、元当局者の話で明らかになった。習近平体制に市民の反感をたきつけることが狙いだったという。

3人の元当局者によると、CIAは工作員部隊を立ち上げ、インターネット上で身元を隠して習体制の悪評を拡散したほか、海外の報道機関に中国政府のイメージダウンにつながる情報を流した。

情報戦の詳細は明かしていないが、元当局者らは拡散した情報が事実に基づいていたと語った。情報戦の狙いは中国の最高指導部を精神的に追い詰め、中国政府がインターネット上で不正投稿取り締まりに資源を投じさせることだったという。