独消費者信頼感指数、4月は-27.4へ小幅改善 貯蓄低下で=GfK

Reuters

発行済 2024年03月26日 17:34

[ベルリン 26日 ロイター] - 市場調査グループGfKとニュルンベルク市場判断研究所(NIM)がまとめた4月の独消費者信頼感指数はマイナス27.4と、3月改定値のマイナス28.8から小幅に改善した。

独経済の見通しは依然として不透明感が強いが、貯蓄が必要と考える世帯が減少しており、消費者信頼感は4月も緩やかな回復基調を保つとみられる。

ロイターがまとめたアナリスト予測値のマイナス27.8も上回った。

NIMの消費専門家ロルフ・ビュルクル氏は、貯蓄性向が12.4と5ポイント低下し全体の改善に寄与したと分析した。しかし前年同期の1.3と比べてなお高水準にあると指摘。「消費者信頼感の回復はゆっくりと、非常に緩慢に進んでいる」との見方を示した。

その上で、実質所得の伸びと安定した労働市場は消費の急速な回復のための非常に重要な条件だが、消費者は依然として将来を楽観できずにいると述べた。

GfKとNIMはインフレ率のさらなる低下とドイツの将来の発展に向けた明確な政治戦略が景気回復の鍵を握るとした。

  2024年4月 3月 23年4月

消費者信頼感指数 -27.4 -28.8 -29.3

内訳 2024年3月 2月 23年3月