為替市場の動向、経済・物価への影響注視=日銀総裁

Reuters

発行済 2024年04月05日 10:15

更新済 2024年04月05日 11:36

Yoshifumi Takemoto

[東京 5日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は5日の衆院財務金融委員会で、「金融政策は為替を直接コントロールの対象としてない」とする一方、「為替は経済・物価に影響を及ぼす重要な要素のひとつ」と述べた。「政府と緊密に連携して為替市場の動向や経済・物価への影響を十分注視する」と語った。桜井周委員(立憲)への答弁。

桜井委員は、3月の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除など大規模金融緩和を修正して以降に円安が進んだことについて質問した。

植田総裁は、「為替の短期的な動きや水準ついて具体的なコメントは差し控える」とし、「為替はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿って安定的に推移するのが重要」と説明。その上で、円安進行については、一般論と断った上で「内外金融政策や思惑が影響した可能性がある」と分析した。

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