物価の基調的な上昇率、徐々に今後高まっていく=植田日銀総裁

Reuters

発行済 2024年04月05日 12:13

Takahiko Wada

[東京 5日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は5日午前の衆院財務金融委員会で、今年の春季労使交渉(春闘)の現時点での結果を踏まえると「消費者物価の基調的な上昇率は徐々に今後高まっていく」と述べた。藤巻健太議員(維教)の質問に答えた。

植田総裁は物価見通しをみる上で、春闘を踏まえた基調的な物価上昇率の高まりを含め3つの重要ポイントを挙げた。残る2つは、輸入物価上昇が国内価格に転嫁されていく動きは減衰していくことと、政府によるエネルギー補助金関係の経済対策が徐々に終了するのに伴いエネルギーを含む物価にある程度の影響が出るという点。植田総裁はその上で、4月の展望リポートに向けて見通しを再度確認しているところだと話した。