岸田首相、北朝鮮との首脳会談に意欲 バイデン氏と連携確認へ

Reuters

発行済 2024年04月05日 16:34

更新済 2024年04月05日 17:28

Yukiko Toyoda

[東京 5日 ロイター] - 岸田文雄首相は5日、ロイターなど外国メディアの取材に応じ、日本人拉致問題や核・ミサイル開発など北朝鮮との間に抱える懸案解決に向けて金正恩朝鮮労働党総書記と会談することに改めて意欲を示した。米ワシントンで来週会談するバイデン大統領と日米、日米韓の連携を確認したいと語った。

岸田首相は「日朝において実りある関係を樹立することは双方にとっての利益だけでなく、地域の平和・安定に大きく寄与するもの」と強調。交渉に影響を与えるとして「具体的に取り組みの詳細を申し上げるのは今は控えなければならない」とする一方、「バイデン大統領との間で北朝鮮との関係について意見交換したい」と述べた。

また、岸田首相は訪米時に3カ国首脳会談を開く米国、フィリピンとの連携の重要性を強調した。フィリピンは中国との間で南シナ海の領有権問題が深刻化。岸田首相は「自由で開かれたインド太平洋を実現していく上でフィリピンは重要なパートナー」とし、「日米同盟を基軸としながらフィリピンをはじめとする同志国と連携していくことが地域の平和と安定にとって重要と考えている」と語った。