スウェーデン中銀、利下げ近く可能もリスク残る=総裁

Reuters

発行済 2024年04月09日 02:07

[ストックホルム 8日 ロイター] - スウェーデン中央銀行(リクスバンク)のテデーン総裁は8日、インフレの先行きの見通しは良好で政策金利の引き下げを近く開始できるとの見解を示した。一方で悪化するリスクも残っていると指摘した。

中銀は3月27日に主要政策金利を4.00%に据え置くことを決め、5月に利下げを始める可能性が高いと述べていた。

テデーン氏は中銀のウェブサイトに掲載された講演要旨で「特に為替レートの動向が不確実性を生み出している」とし、「(外国為替市場でのスウェーデン通貨)クローナの下落は望ましくないインフレを引き起こす可能性がある」と懸念した。

スウェーデン経済は2023年に急減速したが、景気低迷は底を打ったとみられる。利下げは、住宅ローン返済額の上昇に圧迫されて消費を控えている家計の支援となる。