バイデン政権、新たな学費ローン免除計画 再選へ若者支持拡大狙う

Reuters

発行済 2024年04月09日 07:24

Steve Holland Stephanie Kelly

[マディソン(米ウィスコンシン州) 8日 ロイター] - バイデン米大統領は8日、連邦政府の大学生向け学費ローンの新たな返済免除計画を発表した。対象者は少なくとも2300万人に上り、再選に向けて必要な若い有権者の支持拡大を図る狙いがある。

今回の計画では、金利負担の累積によって当初より借金が膨らんだ人が、現在の所得にかかわらず最大2万ドルの返済を免除される。返済が数十年前に始まった人や、生活が困窮している人も返済免除の対象になる。

バイデン氏が11月の大統領選で、野党共和党候補指名が確実なトランプ前大統領を倒す上で支持を期待している左派層の有権者からは、かねてから学費ローンの負担軽減を要求する声が根強い。

このため政権は、22年に公表した返済免除措置が連邦最高裁の判断で無効とされた後も、さまざまな対応策を打ち出している。