英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムスデン中銀副総裁

Reuters

発行済 2024年04月20日 02:09

更新済 2024年04月20日 06:54

[ワシントン 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は19日、向こう3年間インフレ率は中央銀行が目標とする2%近辺で推移し、インフレが高止まりするリスクは後退するとの見方を示した。イングランド銀行の最新データでは、年後半に上昇すると予測されていた。

17日に発表された統計局データによると、3月の英国の消費者物価上昇率は前年比3.2%と2月の3.4%から鈍化。2022年10月にピークとなる11.1%を付けて以来の下落幅となった。

ラムスデン氏は「過去数カ月、インフレ動向の改善が下支えとなり、国内の持続的なインフレ圧力へのリスクが後退しているという自信を深めている」と述べた。

イングランド銀行は、エネルギー価格の下落を主な要因とし、インフレ率が4月に目標の2%に達するか、もしくはそれを下回るとする一方で、今年末までには3%近くまで上昇すると予想している。

しかしラムスデン氏は、「その予想は行き過ぎている公算が大きい」とコメント。「英国のインフレ見通しに対する国内のリスクバランスは2月の予測と比較して下振れに傾いており、インフレ率が予測期間全体を通じて2%の目標に近づくというシナリオもあり得なくはない」と述べた。