IMF借款、上乗せ金利が中低所得国に重圧 債務危機リスク深刻化も

Reuters

発行済 2024年04月25日 14:51

Bansari Mayur Kamdar

[24日 ロイター] - 中・低所得国を中心とする国々が、国際通貨基金(IMF)借款の「基本金利」の支払いに加え、「上乗せ金利」の重圧にさらされ、世界的な不平等の拡大につながっている。米ボストン大学のグローバル開発政策センターとコロンビア大学の政策対話イニシアティブが23日公表した報告書で明らかにした。

報告書によると、IMF借款を抱える加盟国数は2020年から23年までの間に2倍超に増加した。上乗せ金利の支払総額は計約64億ドルに達し、このうちウクライナやエジプト、アルゼンチン、バルバドス、パキスタンなどの支払いが突出し、全体の90%を占めていた。