独失業者数、今年は過去10年で最多に 景気低迷で=経済研究所

Reuters

発行済 2024年04月26日 14:38

Klaus Lauer

[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ経済研究所(IW)によると、ドイツの今年の失業者数はここ10年間ほどで最多となる見込み。景気低迷が労働市場にも打撃を与えつつあるようだ。

IWが26日に発表する調査結果では、今年の失業者数は平均280万人弱まで増加し、2015年以来の多さになる見込み。ただ、この数字は2005年のピークは大きく下回っている。当時は490万人近くが失業し、ドイツは「欧州の病人」と呼ばれていた。

IWの専門家、ホルガー・シェーファー氏は「昨年は不況にもかかわらず、労働市場はかなり安定していた。しかし今年は経済危機の影響をより強く感じている」と指摘。