アジア太平洋、軟着陸の見込み高まる インフレ低下で=IMF

Reuters

発行済 2024年04月30日 12:30

更新済 2024年04月30日 14:18

[シンガポール 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は30日、アジア太平洋地域について、今後2年間で成長率が鈍化する見通しだが、急速なディスインフレと底堅い成長でソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの見通しを示した。

地域の成長率は昨年の5%から今年は4.5%、2025年は4.3%に鈍化すると予想した。

不動産部門の調整など中国の構造的な減速が引き続き地域の成長率鈍化の主因になる見通しで、中東やウクライナの紛争による商品価格変動や貿易混乱の影響もなお受けやすいとした。

中国の成長率は23年の5.2%から今年は4.6%に減速し、25年は4.1%になるとの予想を示した。

ただ、短期的なリスクは上下で「ほぼ均衡している」と指摘。