30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・中小型株にシフトしやすい
・ドル・円は112円69銭付近、ドル・円は下げ渋り、米利上げ期待で買い継続
・ミズノ、日産化学など6社の目標株価変更
■中小型株にシフトしやすい
日経平均は小幅に反発22.87円高の18329.91円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた米株高や円安を受けて買い先行で始まったしかし、OPEC総会を控えるなか、日経平均は寄付き直後につけた高値18370.31円をピークにこう着感の強い相場展開をみせている
ただし、一時18300円を下回る局面もみられたが押し目買い意欲は強く、良好な需給状況
に支えられ、下値の堅さが意識されているセクターでは電力ガス、証券、建設、ガラス土石がしっかり半面、鉄鋼、非鉄金属、パルプ紙、医薬品、石油石炭が冴えない東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている
日経平均は5日線を挟んでのこう着となっている日銀のETF買い入れは期待しづらいところだが、月末のドレッシングやMSCIのリバランス需給などから下値の堅さは意識されやすいところとはいえ、OPEC総会での減産合意を見極めたいとする流れのなか、上値追いは慎重になりやすい円相場もやや円安基調が一服をみせているため、物色の流れとしては、中小型株にシフトしやすいとみておきたい
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円69銭付近、ドル・円は下げ渋り、米利上げ期待で買い継続
30日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り米12月利上げ期待を背景としたドル買いで値を戻す展開となったドル・円は、朝方は国内勢による月末の売りに押され、一時112円06銭まで値を下げたただ、米大統領選後にドルを買えなかった投資家が米12月利上げ期待を背景に買いを入れているもよう
ランチタイムの日経平均先物は引き続きプラス圏で推移しており、日経平均株価の上昇を手がかりに目先もドル買いの継続が見込まれる午後の取引でもドルは112円を大きく下回る展開は想定しにくい
なお、市場では今晩ウィーンで現地時間11時に開催される石油輸輸出国機構(OPEC)総会に注目が集まっており、積極的な売り買いは手控えられているもようただ、会合の結果による影響は短期にとどまるとの見方もある
ここまでのドル・円の取引レンジは112円06銭から112円54銭、ユーロ・円は119円46銭から119円83銭、ユーロ・ドルは1.0641ドルから1.0660ドルで推移した
12時25分時点のドル・円は112円69銭、ユーロ・円は119円80銭、ポンド・円は140円53銭、豪ドル・円は84円11銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ミズノ (T:7726)、日産化学など6社の目標株価変更
・フジプレアム
、メタップス、黒田精など5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
☆後場の注目スケジュール☆
・OPEC総会(ウィーン)関連の動き
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