前場に注目すべき3つのポイント～金融株の動向がセンチメントを左右させそう

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し：金融株の動向がセンチメントを左右させそう
■外資系証券の注文動向：差し引き550万株の買い越し
■前場の注目材料：日本通運、中小企業の米国向け輸出を支援

■金融株の動向がセンチメントを左右させそう

24日の日本株市場は反発が見込まれる。
23日の米国市場では、予想を下回る経済指標の発表があったものの、米金利上昇を背景にゴールドマン・サックスなど金融セクターが買われた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の19770円だった。
また、円相場は1ドル111円台後半での推移と、前日からはやや円安に振れて推移している。
これらを受けて、買い先行の展開になりそうだ。

ただし、買い一巡後はFOMC議事録を見極めたいとの思惑や、英国で発生したテロへの警戒感などから上値は抑えられる可能性があり、日経平均は直近のもち合いレンジ19700-20000円処での攻防といったところであろう。
とはいえ、FOMC議事録において6月利上げ確率が依然として高い状況であれば、為替市場でのドル高円安進行、株式市場のリバウンドが意識されてくるだろう。

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金融株の動向がセンチメントを左右させそうであり、ショートカバーを交えた強含みの展開が続くようだと、日経平均は急落前水準を明確に回復してくることも考えられる。
とはいえ、FBIのコミー前長官は、30日以降に上院情報委員会の公聴会で証言する予定でもあり、トランプ政権の政治混乱リスクへの警戒は重しになる。

（株式部長・アナリスト 村瀬智一）

■外資系証券の注文動向：差し引き550万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り770万株、買い1320万株、差し引き550万株の買い越しとの観測。

05月17日（水）：320万株の買い越し
05月18日（木）：140万株の買い越し
05月19日（金）：540万株の買い越し
05月22日（月）：200万株の買い越し
05月23日（火）：230万株の買い越し

■前場の注目材料

・NYダウは上昇（20937.91、+43.08）、金融株買われる
・シカゴ日経225先物（19770、+130）
・NY原油は上昇（51.47、+0.34）
・ユーロ圏5月製造業PMI、57.0で予想上回る
・香港4月消費者物価指数（CPI）、前年比2.0％増
・ビットコイン、連日の高値更新
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

・三越伊勢丹 (T:3099)杉江社長、「海外出店、当面ない」
・東芝 (T:6502)、今日WDと会談、対立の打開策を模索
・TBSHD (T:9401)など6社、ネット動画配信、7月に新会社を設立へ
・三菱UFJ銀 (T:8306)頭取、就任1年で退任へ、小山田氏、全銀協会長職も
・日本通運 (T:9062)、中小企業の米国向け輸出を支援
・ソニー (T:6758)、「リカーリング」モデル、継続型で稼ぐ
・SBIHD (T:8473)、米ブロックチェーンVBに120億円出資するとみられる
・NECネッツエスアイ (T:1973)、全社員5000人テレワークへ

☆前場のイベントスケジュール

・特になし

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