新興市場見通し：個人投資家のマインドはさほど悪化せず、Fringe81など4社IPO
Fisco
発行済 2017年06月24日 15:17
更新済 2017年06月24日 15:33
新興市場見通し：個人投資家のマインドはさほど悪化せず、Fringe81など4社IPO
個別では、マザーズ時価総額上位で出遅れ感の強かったサイバーダイン (T:6550)が週間で7.0％高、そーせいグループ (T:6551)が同11.6％高となったものの、ミクシィ (T:6552)は同0.8％安となったサイバーダインはロボット治療機器について米当局に市販承認申請を行ったと発表しているミクシィは新作ゲームをリリースしたが、材料出尽くし感から週末にかけて急落したまた、共同制作による新作ゲームが話題となったシリコンスタジオ (T:3988)が週間のマザーズ上昇率トップとなり、バイオ株のUMNファーマやゲーム株のサイバーステップ
も大きく上昇した反面、仮想通貨関連のリミックスポイントや直近IPO銘柄のビーブレイクシステムズは利益確定売りが広がったジャスダック主力では、ハーモニック・ドライブ・システムズが同3.7％高、UTグループが同5.1％高と堅調だったまた、新製品発売を発表したオンキヨーが売買代金、上昇率ともにジャスダックで週間トップとなった週半ばから低位株物色が活発となる場面もあったIPOでは、6月20日上場のディーエムソリューションズが公開価格の約2.8倍、21日上場のエコモットが約1.5倍という初値を付けたともにセカンダリーでも物色を集める場面があった
今週の新興市場では、日経平均が一段高となるには手掛かりを欠く状況が続き、なお中小型株優位の相場展開が続くと考えられる前週末のマザーズ指数急落から資金の逃げ足の速さが意識されるものの、個人投資家の需給やマインドはさほど悪化していないだろうここまで中小型株相場をけん引してきた銘柄には物色一巡感もあり、材料株や出遅れ株、低位株などが循環的に買われそうだ
今週は6月29日に夢の街創造委員会、30日にトライステージ、アクトコール、マルマエなどが決算発表を予定している夢の街創造委員会は第2四半期まで期初計画を上回る順調な進捗となっているまた、マルマエは5月に通期予想を上方修正済みだが、ともに第3四半期の業績動向が注目されよう
IPO関連では、6月27日にFringe81がマザーズへ、30日にツナグ・ソリューションズとGameWithがマザーズへ、SYS HDがジャスダックへそれぞれ新規上場するFringe81はインターネット広告関連、GameWithはゲーム関連として人気が高いものの、ベンチャーキャピタル保有株の多さが懸念材料となるまた、人材関連のツナグ・ソリューションズや好需給のSYS HDも関心を集めているが、30日は3社同時上場のため初値買い資金の分散を想定する必要があるだろう
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が書いた: Fisco
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