18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均強含みも中小型株の底堅さを見極め
・ドル・円は伸び悩み、日米首脳会談を意識
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)
■日経平均強含みも中小型株の底堅さを見極め
日経平均は大幅に続伸。
282.66円高の22130.25円(出来高概算7億7000万株)で前場の取
引を終えた。
17日の米国市場ではハイテク株主導の上昇となるなか、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引。
断続的なインデックス買いによって寄り付き直後に22000円を回復すると、その後もじりじりと上げ幅を広げており、2月末以来の水準を回復している。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の8割近くを占めている。
セクターでは海運、建設、ガラス土石、不動産、石油石炭、機械、電気機器、非鉄金属が上昇率上位。
一方で銀行、鉱業、空運が小幅に下げている。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)、ソフトバンクG (T:9984)、TDK (T:6762)がけん引している。
日経平均は前場半ば辺りからは22100円処でのこう着が続いている。
一目均衡表では雲下限を突破し、遅行スパンは上方シグナルを発生させている。
225先物においては22260円辺りに雲上限が位置しており、これを捉えてくるようだと、テクニカル的にはトレンドが強まりやすいタイミングとなる。
一方で日米首脳会談の行方を見極めたいとのムードのなか、商いが膨らみづらい需給でもある。
模様眺めムードのなか、先物主導によるインデックス買いのインパクトがより大きくなっていると思われる。
短期的にはショートカバーも誘いやすく、首脳会談通過後のアク抜けも意識されてきそうである。
とは言え、半導体や金融株がさえない値動きとなっており、楽観視はできないであろう。
また、このところは後場に入ると中小型株の弱さが目立っており、マザーズ銘柄などの底堅さを見極めたいところである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は伸び悩み、日米首脳会談を意識
18日午前の東京市場で、ドル・円は伸び悩み。
日本株高を背景に円売りが先行したものの、日米首脳会談で対米貿易黒字是正への思惑からドル買いは抑えらえれた。
前日の米株高を背景に本日の東京証券取引所では日経平均株価は堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りが先行。
ドル・円は107円台前半でやや値を上げる展開となった。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続を見込んだドル買い・円売りの流れに変わりはなさそうだ。
ただ、日米首脳会談ではトランプ政権が対日貿易赤字是正のスタンスを強めるとみられ、長期的なドル安・円安への意識からドルは下押しされる可能性があろう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円00銭から107円32銭、ユーロ・円は132円34銭から132円78銭、ユーロ・ドルは1.2365ドルから1.2380ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・フュートレック (T:2468)やグローバルW (T:3936)など6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はファナック (T:6954)
■経済指標・要人発言
・日・3月貿易収支:+7973憶円(予想:+4992億円、2月:+26億円)
☆後場の注目スケジュール☆
特になし
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