手掛かり難から個別物色の動きが強まるか/新興市場個別銘柄戦略本日の新興市場は、新規の手掛かり材料に欠ける中、個別部色の動きにとどまりそうだ。
米中通商協議の動向や1月の米雇用統計の発表など見極め材料が多く、積極的に売り買いを仕掛ける動きは限られると思われる。
また、主力企業の2019年3月期第3四半期決算の発表がピークを迎えるため、決算内容を見極めたいとの姿勢も強まる可能性があり、個別物色が活況になるだろう。
また、29日に新薬候補の臨床試験が失敗したことから売り注文が膨らみ、連日ストップ安となったサンバイオ (T:4592)株が本日も下落し、他のバイオ関連株にも再び悪影響を及ぼす可能性があるならば、新興市場全般に暗い影を落とすことになるだろう。
個別では、今期2ケタ営業増益見通しのソウルドアウト (T:6553)、第3四半期の累計利益が大幅な増益となったジェイテック (T:2479)、第3四半期の利益が2ケタの増益となったプロトコーポ (T:4298)、上半期の利益が大幅な増益となったアクモス (T:6888)はポジティブ視されそうだ。
また、投資有価証券売却益を計上すると発表したメディアS (T:4824)、本日150万株の自社株買いを実施するトライSTG (T:2178)、業績予想を上方修正したリーダー電子 (T:6867)、コスモバイオ (T:3386)、santec (T:6777)も好感されるだろう。
このほか、前日にストップ高水準まで買われたリアルワールド (T:3691)、チエル (T:3933)、ベルトラ (T:7048)、SBIインシュ (T:7326)の動向は引き続き注目されそうだ。
一方、第3四半期の累計利益が2ケタの減益となったJ・エスコムHD (T:3779)やスパークスG (T:8739)、第3四半期の累計利益が減益となったITM (T:2148)はネガティブ視されそうだ。
また、前日にストップ安水準まで売られたサンバイオ (T:4592)の動向は引き続き警戒されそうだ。