以下が、今日の米国市場で注目すべき3つのポイントである。
1. 破産したPG&Eの決算
金曜日も、注目すべき決算が控えている。
最も注目されるのは、米カリフォルニア州の電力大手企業パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー (NYSE:PCG)だ。同社は、今年1月14日に破産法11条の適用申請をしたと発表している。
これは、2017年と2018年に起きたカリフォルニアの山火事の300億ドルの賠償の負債が生じる可能性があるためである。
株価は約3ヶ月70%下落したが、過去52週の安値である5.07ドルから順調に回復し、現在は約13.50ドルである。
決算では、売上高43億ドル、EPS63セントと予想されている。
また、玩具メーカーのハスブロ(Hasbro)(NASDAQ:HAS)の決算報告も控えている。
市場予想では、売上高15億ドル、EPS 1.68ドルとなっている。
玩具メーカーは米中の貿易戦争による関税の影響を受けやすい。両国はまだ合意にはいたっておらず、3月の期限が迫っている。
2. 石油採掘リグ稼働数
ベイカーヒューズ社による石油採掘リグ稼働数は9日の午前3時に発表が予定されている。
最近の石油採掘リグ稼働数は、過去2週間で10基増え、21基減るなど乱高下している。現在の稼働数は過去9ヶ月で最低水準であるが、それでも1年前の765基と比べるとずっと多い。
3. 米中貿易戦争の関係者の発言
また、今日は米中間の貿易戦争について当局者の発言によって進展がみられるだろう。
トランプ米大統領と習近平国家主席との会談は3月1日の期日までに行われないだろうとCNBCが報道したことにより、悲観的な見方が広まっている。
しかし、一方で木曜日に関税発動の期限は延期される可能性があるという報道もあった。
米中感の貿易協議が思わしくない時は、トランプ米大統領のツイートや、関係当局者の発言の楽観的コメントにより注目が集まることになるだろう。