ドル上昇、底堅い米指標が下支え=NY市場

Reuters

発行済 2020年01月17日 07:36

ドル上昇、底堅い米指標が下支え=NY市場

[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。底堅い米経済指標がドル相場の支えになった。

昨年12月の小売売上高は前月比0.3%増で市場予想と一致。3カ月連続で増加した。また1月のフィラデルフィア連銀業況指数も17.0に上昇し、8カ月ぶりの高水準を付けた。[nL4N29L3K4][nL4N29L3WV]

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の為替戦略部長、グレッグ・アンダーソン氏は「特にフィラデルフィア指数の伸びが好感され、すでに低い景気後退(リセッション)確率がさらに後退した」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.1%高の97.329。前日の海外市場では一時97.085と1月8日以来の水準に値下がりした。

米中が15日署名した「第1段階」通商合意について、前出のアンダーソン氏は「ドルへの影響はまちまち。米国の経済成長は今年高まるが、海外の成長も高まり、海外リスクは後退する。したがって米国から海外に資金が流れ、ドル安要因ともなり得る」と分析した。

スイスフランは対ドルで小幅安。前日の海外市場では0.961フランと1年4カ月ぶりの高値を付けた。米国は為替報告書の中で「スイスの外貨購入が2019年半ば以降、顕著に拡大した」とし、スイスを監視対象に追加した。ある関係者はこれでスイス中銀は為替介入をしづらくなるのではないかと指摘した。[nL4N29J3ER]

ドル/円 NY終値 110.14/110.17

始値 109.96

高値 110.18

安値 109.94

ユーロ/ドル NY終値 1.1135/1.1139