ドル上昇、堅調な米指標受け景気減速懸念が後退=NY市場

Reuters

発行済 2020年01月18日 07:18

ドル上昇、堅調な米指標受け景気減速懸念が後退=NY市場

[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。対ユーロでは1週間ぶり高値を付けた。ここ数日発表の米経済指標が軒並み堅調な内容となったことを受け、景気減速が差し迫っているとの懸念が後退した。

朝方発表された昨年12月の米住宅着工件数は前月比16.9%増の160万8000戸と、2006年12月以来13年ぶりの高水準を付けた。

前日発表された12月の米小売売上高は底堅い結果となったほか、1月のフィラデルフィア連銀業況指数も8カ月ぶりの高水準を付けた。

CIBCキャピタル・マーケッツの為替戦略北米主任のバイパン・ライ氏は「ここ数日発表された指標は極めて良好」とし、「米連邦準備理事会(FRB)は消費者や家計を巡り幾分懸念を表明していたが、これら指標はこうした懸念を幾分和らげた」と述べた。

終盤の取引で、ユーロ/ドル (EUR=)は0.41%安の1.1089ドル。

ドル/円はほぼ変わらずの110.12円。米株価が最高値を更新する中、一時110.28円まで下落した。