薬味多めで:ウェーブロックHLDGS<7940>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

Fisco

発行済 2020年02月07日 09:50

更新済 2020年02月07日 10:01

薬味多めで:ウェーブロックHLDGS<7940>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」を運営)が執筆したコメントです。

フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----※2020年1月29日5時00分に執筆いつもお世話になっております。

薬味多めでです。

本日はウェーブロックHLDGS (T:7940)を長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。

■注目している基本の3項目私は個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。

1)主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること。

2)業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。

つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること。

3)株主還元スタイルを取っていること。

同社の現在主力となっているマテリアルソリューション事業では、家庭用網戸で使用する張替用防虫網、および遮光・防虫・防風網等の農業用生産資材において国内シェアNo.1を誇ります。

インテリア事業に関しても、壁紙において国内最大シェアを誇るサンゲツ (T:8130)との資本業務提携により中期的な取り組みが徐々に効果を表してきています。

一方、アドバンストテクノロジー事業では、米中貿易問題や排ガス規制強化によって生じた生産調整などの影響で、売上高や利益率に落ち込みが見られていますが、世界的な環境規制強化を背景とした金属調加飾フィルムへの期待の高まりや、自動車のインテリジェント化に伴う電波を透過する金属調樹脂パーツへ需要の変化が起きていることが追い風になればと思います。

株主還元策については、配当性向は20~30%を目安に安定的な配当を実施すると表明しています。

こうした事から、同社は1)~3)にあてはまると考えました。

■業績・財務についての分析▽連結業績の推移(単位は百万円)決算期/売上高/営業利益/経常利益/当期純利益16.3/25,055/740/904/36517.3/26,886/1,359/1,696/1,10718.3/27,702/1,834/2,144/1,59419.3/28,229/1,521/1,943/1,429売上高は右肩上がりで伸びてきています。

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▽自己資本比率とROE(19.3期時点)自己資本比率:38.2%ROE:12.7%自己資本比率、ROEも問題なさそうです。

▽PERとPBR、ミックス係数(1月28日終値で計算)PER(20.3期会社予想):6.35倍PBR(19.3期実績):0.68倍ミックス係数:4.30目安となる基準のPBR1倍以下、PER15倍以下、ミックス係数11.25以下にはあてはまるので、同社株式は割安と言えそうです。

▽連結キャッシュフロー(CF、単位は百万円)決算期/営業CF/投資CF/フリーCF16.3/779/945/1,72417.3/3,195/-2,161/1,03418.3/1,882/-776/1,10619.3/1,520/-855/665毎年フリーキャッシュフローはプラスを維持しています。

▽配当予想利回りと株主優待19.3期の年間配当は1株あたり28.00円。

20.3期の配当は1株あたり30.00円と予想されていますので、1月28日終値799円で計算すると、配当予想利回りは3.75%となります。

株主優待はないようです。

■買いか?売りか?様子見か?ここまでウェーブロックHLDGSの分析を行ってきましたが、個人的には買いたい銘柄だと考えています。

同社に関しては、良い分析結果が出たと思います。

ただひとつ、世界景気の影響を受けそうなアドバンストテクノロジー事業の概況には懸念は残ります。

しかし、インテリア事業は好調、マテリアルソリューション事業でも着実に伸びている製品などが見られるため、非常に期待感が高まります。

配当利回りも日本企業としては高い上に、配当性向も極端に高くなく、ミックス係数も低いので、買いたい要素が多い銘柄だと感じますね。

毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。

一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。

----執筆者名:薬味多めでブログ名:個人投資家最前線

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