[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から円安の106円半ば。アジア株が上下まちまちとなり、急落に歯止めがかかったことを受け、円が広範に下落した。米国の投資家が資金を巻き戻していることが、ドル高につながっているとの声も出ていた。
ドルは朝方の105円後半からじり高。日経平均が一時プラス転換したことで、107.18円まで上値を伸ばす場面もあった。
ドル105円台には国内機関投資家の買い需要があるとの思惑、米10年国債利回りが朝方の0.72%台から0.79%台へ上昇したことなども、下値を支えた。
この1週間、主要通貨間で最も上昇したのはドル。最も売られたのは、原油安のあおりを受けるノルウェークローネや豪ドルだった。
この間の市場混乱やドル高は「米国の一部投資家が自国市場の動揺を受けて、海外から投資資金を引き揚げ始めたことによる影響が一因と推察される。世界的にドル需給が逼迫し、ドル資金調達が以前より困難になってきたことも、こうした動きが背景とみられる」(インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト)との指摘があった。
ドル/円 ユーロ/ドル (EUR=) ユーロ/円 (EURJPY=)
午後3時現在 106.41/43 1.1167/71 118.87/91
午前9時現在 106.20/22 1.1162/66 118.56/60
NY午後5時 105.85/88 1.1181/85 118.36/40
(為替マーケットチーム)