Reuters
発行済 2020年05月08日 06:29
[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、急激な悪化が予想されている4月の雇用統計発表を翌日に控え、これまで上昇していたドルに利食い売りが出た。ドルはユーロとスイスフランに対し下落したほか、対円で上げ幅を縮小。豪ドルなどの資源国通貨に対しては下げ幅を拡大した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「明日の雇用統計発表を控え、これまで上昇していたドルに利食い売りが出た」とし、「歴史的な悪化が予想されている雇用統計の発表を前に利益を確保しておくには適切な時期だった」と述べた。主要6通貨に対するドル指数は過去1週間で0.9%上昇している。
ロイター調査によると、8日に労働省が発表する4月の雇用統計では非農業部門雇用者数は約2200万人減少、失業率は16%に上昇すると予想されている。
労働省がこの日発表した2日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は316万9000件。市場予想は300万件だった。6日に発表された4月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が2023万6000人減と、過去最大の減少幅となった。
終盤の取引でドル指数 (=USD)は0.3%安の99.884。一時は2週間ぶりの高水準となる100.40まで上昇していた。
ドルは対円
ユーロは取引時間の大半を対ドルでマイナス圏で推移していたが、終盤の取引では0.3%高の1.0825ドル。一時は2週間ぶり安値となる1.0767ドルまで下落した。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和策を巡るドイツ連邦憲法裁判所の判断を受け、ECBの景気刺激策の方向性を巡る懸念からユーロは軟調になっている。
英ポンドは対ドルGBP=D3 0.3%高の1.2373ドル。イングランド銀行(英中銀)はこの日、政策金利と量的緩和(QE)の規模を据え置くと発表。市場の予想通り追加緩和を見送ったが、新型コロナウイルスの感染防止のための封鎖措置の影響で今年は約300年ぶりの大不況を予想し、必要に応じて追加措置を講じる方針を示した。
トルコリラは対ドル
中国人民元
対米ドルで豪ドルAUD=D3 は1.4%高、カナダドルCAD=D3 は1.2%高となっている。
ドル/円 NY終値 106.27/106.30
始値 106.50
高値 106.65
安値 106.23
ユーロ/ドル NY終値 1.0832/1.0836
始値 1.0790
高値 1.0834
安値 1.0767
が書いた: Reuters
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