2日の日経平均は反発。
109.08円高の23247.15円(出来高概算9億7648万株)で取引を終えた。
8月の米ISM製造業が予想を上回ったほか、アップルが5G対応の新型iPhoneを7500万台以上生産する準備を進めているとの報道を材料視した米国市場の流れを受けて買い先行の展開。
買い一巡後は利食いに押される格好から上げ幅を縮め、後場寄り付き直後には23170.82円と23200円を下回る局面もみられたが、23000円処での底堅さが意識されるなか、引けにかけて再び強含む展開となった。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは電気機器、海運、その他製品、その他金融、水産農林、精密機器、陸運が堅調。
半面、鉱業、保険、石油石炭、輸送用機器、空運、医薬品が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、エムスリー (T:2413)、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)、ソフトバンクG (T:9984)、TDK (T:6762)、ファーストリテ (T:9983)が堅調。
一方で、KDDI (T:9433)のほか、アステラス薬 (T:4503)など医薬品の一角、日経平均構成銘柄の除外を受けて日本化薬 (T:4272)が冴えない。
狭いレンジでの推移だったが、薄商いの中で断続的なインデックス買いが底堅さにつながったようである。
菅官房長官による総裁選への出馬を表明する会見を夕方に控えていることもあり、積極的な売買は手控えられているようだったが、海外勢などはショートカバーの動きを見せている面もありそうだ。
総裁選の結果を見極めたいとする流れから引き続き大きなトレンドは出難いところであるが、改めて現在の金融政策が継続するとの見方に向かわせやすく、押し目買い意欲は強まるだろう。
また、米国市場では良好な経済指標の発表が相次いでいるほか、シェアを高めている個人投資家の影響度が大きく、クオリティ株への物色が活発である。
日本においてもマザーズ銘柄への物色が活発である。
後場半ば辺りから急速に利食いに押される動きが目立っているが、売り一巡後の押し目買い意欲も強く、資金の逃げ足の速さには注意しつつも、良好な需給状況に支えられよう。