米国株見通し:上げ渋りか、トランプ氏の法廷闘争に警戒

Fisco

発行済 2020年11月11日 16:02

更新済 2020年11月11日 16:21

米国株見通し:上げ渋りか、トランプ氏の法廷闘争に警戒

(15時30分現在)

S&P500先物      3,554.62(+13.62)

ナスダック100先物  11,676.50(+58.25)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は140ドル高。

NY原油先物(WTI)は強含み、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。

10日の取引で主要3指数は高安まちまち。

IT偏重相場の解消でナスダックは2日連続で1%超の大幅安となり、ダウは262ドル高の29420ドルに浮上した。

大統領選でバイデン民主党候補が週末に勝利宣言したほかワクチン実用化への期待感が高まり、リスク許容度の上昇で景気敏感株が買いを集めた。

また、原油価格の急反発でエネルギー関連が注目され、指数の上昇に寄与。

ただ、具体的な材料が乏しいなか、上げ幅は前日から縮小した。

本日は上げ渋りか。

米大統領選の集計作業が続くなか、メーンシナリオであるバイデン氏の勝利がほぼ確定したとの見方からリスク選好ムードは継続しそうだ。

連邦準備制度理事会(FRB)による緩和政策の維持やワクチン開発の観測も支援材料となる見通し。

また、原油価格の続伸も引き続きエネルギー関連を押し上げる要因となろう。

一方で、トランプ氏の法廷闘争の方針は変わらず、目先の懸念材料の1つとして意識される。

今晩も相場の重石となる可能性はあろう。

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