午後3時のドル104円付近、米長期金利低下や人民元高が重し

Reuters

発行済 2020年11月18日 16:18

[東京 18日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル (EUR=)  ユーロ/円 (EURJPY=)

午後3時現在 103.99/01 1.1871/75 123.47/51

午前9時現在 104.16/18 1.1861/65 123.57/61

NY午後5時 104.17/22 1.1861/65 123.57/61

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の104円付近。ドルは米長期金利の低下や中国人民元の上昇などを背景にじわじわと下落した。午前の取引では円や人民元に対するドル安が目立ったが、午後には対欧州通貨で緩やかなドル安が進んだ。

午前の取引でドルは株安に歩調を合わせて104.04円まで下落した。午後に入って円高の勢いは弱まったが、対欧州通貨でドル安が進んだことで、ドル/円の戻りは鈍く、午後3時前に104円を割り込んで103.97円まで下落し、11月9日以来の安値をつけた。目先の下値めどは103.60円付近だという。

中国人民銀行は18日、人民元の対ドル基準値を1ドル=6.5593元と、2018年6月27日以来の元高水準に設定。これを受けオフショア人民元は現在6.54元前半と約2年半ぶりの高値圏での取引となっている。

最近の外為市場では、対人民元でのドル安が他の通貨に対するドル安へと波及するケースが多く、きょうも幅広い通貨に対してドル安が進行した。

きょうのドル安について「前日のパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の弱気発言と、それを受けた米長期金利の低下に加え、昨日発表された米経済指標が弱かったことも効いている」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。

午後3時27分時点の米10年国債利回りは、0.8407/0.8390%の気配。前日ニューヨーク市場午後5時時点の0.8619%を下回り、9日ぶりの低水準となった。

商務省が17日発表した10月の小売売上高は、前月比0.3%増と、市場予想の0.5%増を下回った。新型コロナウイルスの感染件数が急増しているほか、何百万人もの失業者への政府支援がなくなる中で所得も減っており、小売売上高は今後さらに鈍化する可能性がある。[nL4N2I333G]

ユーロは1.18ドル後半、英ポンドは1.32ドル後半で共に堅調だった。

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英国のジョンソン首相は17日、欧州連合(EU)との通商交渉について、合意には程遠いと述べる一方、合意の有無にかかわらず英国は力強く成長するとの考えを示した。[nL4N2I337Q]

ただ、市場の一部では、英・EUの通商交渉が来週にも合意に至るとの思惑もあり、英ポンド高に寄与しているという。