ドル小幅高、FRB議長の証言受け ポンド3年ぶり高値=NY市場

Reuters

発行済 2021年02月24日 06:35

更新済 2021年02月24日 07:18

[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の議会証言で、緩和的な金融政策がインフレ高進を招くとの見方を否定し、米景気支援の継続がなお必要と強調した。

パウエル議長は上院銀行委員会で開かれた経済状況に関する公聴会で、米景気回復は依然として「まばらで完全とは程遠い」状態にあり、FRBが完全雇用の復帰に向け導入した政策の変更を検討するまでには「しばらく時間がかかる」という認識を示した。

パウエル議長の発言はインフレ懸念を払拭にするに至らなかったものの、FRBの支援継続がドルの支えになるとの見方が台頭。アクション・エコノミクスのグローバル通貨分析部門マネジングディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「ドルの今後の方向性は不明だが、景気回復ペース加速への期待がインフレによる懸念を和らげている」と述べた。

終盤の取引でドル指数は0.11%高の90.141。

ポンド/ドルは一時、約3年ぶり高値となる1.411ドルを付けた。新型コロナウイルスワクチン接種の迅速な展開を追い風に、英経済活動が今後数カ月で再開すると予想されている。

ユーロ/ドルは0.07%安の1.215ドル。

ドル/円は0.2%高の105.27円。

ドル/円 NY終値 105.27/105.30

始値 105.24

高値 105.42

安値 105.07

ユーロ/ドル NY終値 1.2145/1.2149

始値 1.2153

高値 1.2166